アウトライン(OUTLINE)
時計専門誌の総編集長が手がけるオリジナルブランド
1940年代の軍用時計を
モチーフにした
“アウトライン”第2号機。
時計ブランド「アウトライン(OUTLINE)」は、「POWER Watch」「Low BEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている菊地吉正が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルでしかも年齢を問わず着けられる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランドです。そして、その第2弾が完成しました。
今回モチーフとなったのは、ズバリ1940年代に活躍した軍用時計です。製作にあたってこだわった点は、秒針が独立して小さなインダイアルで表示される、スモールセコンド(以降スモセコ)タイプにすることでした。やはりこの時代の時計と言えば6時位置のスモセコは必須。特に軍用タイプとなればこれがあるとないでは随分と趣が違ってくるからです。
ただ、意外に思われるかもしれませんが、一般に供給されている日本製の自動巻きムーヴメントで、スモセコ機能が付いた機械は、シチズン傘下のミヨタ社の8000番台だけなのです(ちなみにクォーツ式にはあります)。しかも場所は6時位置ではなく4時半。そのため日本製機械式汎用ムーヴメントを採用し、6時位置にスモセコがあるモデルを、恐らくはみなさんもほとんど見たことはないのではないでしょうか(あったらゴメンなさい)。

そこで今回、ムーヴメントをスモセコが6時位置にくるように右回りに回転させてセットしました。リューズが4時半位置に来ているのはそのためなのです。ちなみに、リューズは3時位置が一般的ですが、軍用時計などのフィールドウオッチの場合は、4時半位置に来ることはゼロではありません。手首の激しい動きで手の甲をリューズで傷を付けないようにするために、あえて4時半位置にセットする場合があるからです。
さて、今回は12時間表示と秒表示タイプの2種類のデザインを用意しました。12時間表示のタイプ(上の写真)は、いわゆるイギリスなどで陸軍に採用されていた軍用時計の鉄板とも言えるデザインです。もう一方は、ドイツ空軍の爆撃機などのナビゲーターが使用していた航空時計をモチーフにしたデザイン(下の写真)です。

なお、後者については誤解のなきようひと言付け加えておきます。秒表示が大きく扱われているのは、当時夜間の偵察の際に暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録できるようにするためのものでした。そのため本来はセンターセコンド(秒針が時分針と同軸にあるタイプのこと)でなければなりません。しかし、今回は冒頭でもお伝えしたようにスモセコにこだわったことと、見た目のカッコ良さから、このデザインをあえて採用させていただきました。
》軍用の雰囲気を出すために、こんなところにこだわりました!
1)ドーム型プラスチック風防で当時の雰囲気を演出

風防ガラスは1940年代の雰囲気を少しでも忠実に再現するために、当時と同じようにアクリルガラス製、つまりプラスチック風防を採用しています。そして、さらにふっくらと盛り上がったドーム型とすることでグッと当時の雰囲気を強調しました。(※普段使いには問題ありませんが、硬い物に強くぶつけたりすると割れる場合があります)
2)ソリッド感を強調するためステップベゼルを採用

ベゼルは軍用らしくソリッド感を出すために階段状に段差をつけたステップベゼルを採用しました。ただ、艶のないサテン仕上げだけだと色気がないため、デザイン的に多少メリハリが付くようにと2段目(上のほう)のみ鏡面のポリッシュ仕上げを施しています。
3)2段階処理で数字を立体的にハッキリと

アラビア数字のインデックスは立体感が出るように白いペイントで数字をプリントした後、その上に色を加えて文字が焼けたようにエイジング処理を施したスーパールミノバ夜光を塗布しています。そうすることで数字をハッキリさせて視認性を高めました。なお、アラビア数字の夜光は色を混ぜてエイジング処理を施しているため、強い光を当てないと光りません。あらかじめご了承ください。
4)段差を設けて立体的に仕上げる

6時位置に配置しているスモールセコンドは、単調にならないようにするために文字盤の面よりも若干ですが1段下げて立体的にしています。しかもそこには同心円状の細かな装飾を施すなど、些細なことかもしれませんが、当時の雰囲気にこだわりました。
5)スーパールミノバで夜間の視認性を確保

前述したようにアラビア数字のスーパールミノバ夜光にはエイジング処理を施しているため光は弱くなっていますが、時分針と文字盤外周のミニッツカウンターに施したスーパールミノバ夜光によって夜間の視認性はしっかり保たれています。右が60秒表示(Ref.YK19001-60)のタイプで、左が12時間表示(Ref.YK19001-12)の夜光です。
6)軍用識別標識の刻印のような雰囲気に

ネジ込み式の裏ブタには防水表示や素材などのスペックの一部を刻印し、1940年代当時の軍用時計に見られた軍用識別標識の刻印のような雰囲気に仕上げました。1〜150までの限定個数のシリアル番号もここに刻印されます。
7)革ベルトは2種類付属。しかもクイックレバー付き

革ベルトは上の写真のとおりに、ダークブラウンのヴィンテージ調(上側)とブラウンカラーにリベット付き(同下)の2タイプが付属します。つまり、Ref.YK19001-60、Ref.YK19001-12それぞれのモデルにこの二つのベルトが付属します。もちろん工具なしで簡単に取り外しできるクイックレバー付きですので手で簡単に付け換えが可能です。
8)信頼性の高い、メイド・イン・ニッポン

雰囲気が良くても時間を知る道具としての信頼性がなければ意味がありません。クォーツ式と違いデリケートな機械式の場合はなおさらです。そこで、針の取り付けからムーヴメントの組み込み、そして防水性、チリやホコリの混入などのすべての品質管理は、多くの国産時計メーカーに実績のある長野県安曇野市にある精密機器メーカー、南安精工にて行ないます。
》会社で実際に着けてみました!


着けた雰囲気はこんな感じです。ケース径38mmに対してケース厚は13.1mmと数字的には多少厚く感じるかもしれませんが、これはドーム風防によるものでケース自体はそれほど厚くはありません。そのため実際にはそれほど気にならないと思います。
ミリタリーType 1940 − スペック
●型番:Ref.YK19001-12(12時間表示)、Ref.YK19001-60(60秒表示) ●素材:(ケース)316Lステンレススチール、(ベルト)イタリア製ヴィンテージ調レザー、ダークブラウンとブラウン(リベット付き)の2種類が付属 ●サイズ:ケース径38mm、ケース厚13.1mm ●防水性:5気圧防水(日常生活防水) ●駆動方式:自動巻き(日本製Cal.MIYOTA8245 /21石/毎時2万1600振動(日差-20秒+40秒)/最大巻き上げ時40時間パワーリザーブ) ●組み立て:日本 ●価格:39,600円(税込) ●保証期間:1年間
タイムギア編集部のレコメンドモデルがこちら
時計専門誌の総編集長が手がけるオリジナルブランド
1940年代の軍用時計を
モチーフにした
“アウトライン”第2号機。
時計ブランド「アウトライン(OUTLINE)」は、「POWER Watch」「Low BEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている菊地吉正が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルでしかも年齢を問わず着けられる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランドです。そして、その第2弾が完成しました。


今回モチーフとなったのは、ズバリ1940年代に活躍した軍用時計です。製作にあたってこだわった点は、秒針が独立して小さなインダイアルで表示される、スモールセコンド(以降スモセコ)タイプにすることでした。やはりこの時代の時計と言えば6時位置のスモセコは必須。特に軍用タイプとなればこれがあるとないでは随分と趣が違ってくるからです。
ただ、意外に思われるかもしれませんが、一般に供給されている日本製の自動巻きムーヴメントで、スモセコ機能が付いた機械は、シチズン傘下のミヨタ社の8000番台だけなのです(ちなみにクォーツ式にはあります)。しかも場所は6時位置ではなく4時半。そのため日本製機械式汎用ムーヴメントを採用し、6時位置にスモセコがあるモデルを、恐らくはみなさんもほとんど見たことはないのではないでしょうか(あったらゴメンなさい)。

そこで今回、ムーヴメントをスモセコが6時位置にくるように右回りに回転させてセットしました。リューズが4時半位置に来ているのはそのためなのです。ちなみに、リューズは3時位置が一般的ですが、軍用時計などのフィールドウオッチの場合は、4時半位置に来ることはゼロではありません。手首の激しい動きで手の甲をリューズで傷を付けないようにするために、あえて4時半位置にセットする場合があるからです。
さて、今回は12時間表示と秒表示タイプの2種類のデザインを用意しました。12時間表示のタイプ(上の写真)は、いわゆるイギリスなどで陸軍に採用されていた軍用時計の鉄板とも言えるデザインです。もう一方は、ドイツ空軍の爆撃機などのナビゲーターが使用していた航空時計をモチーフにしたデザイン(下の写真)です。

なお、後者については誤解のなきようひと言付け加えておきます。秒表示が大きく扱われているのは、当時夜間の偵察の際に暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録できるようにするためのものでした。そのため本来はセンターセコンド(秒針が時分針と同軸にあるタイプのこと)でなければなりません。しかし、今回は冒頭でもお伝えしたようにスモセコにこだわったことと、見た目のカッコ良さから、このデザインをあえて採用させていただきました。
》軍用の雰囲気を出すために、こんなところにこだわりました!
1)ドーム型プラスチック風防で当時の雰囲気を演出

風防ガラスは1940年代の雰囲気を少しでも忠実に再現するために、当時と同じようにアクリルガラス製、つまりプラスチック風防を採用しています。そして、さらにふっくらと盛り上がったドーム型とすることでグッと当時の雰囲気を強調しました。(※普段使いには問題ありませんが、硬い物に強くぶつけたりすると割れる場合があります)
2)ソリッド感を強調するためステップベゼルを採用

ベゼルは軍用らしくソリッド感を出すために階段状に段差をつけたステップベゼルを採用しました。ただ、艶のないサテン仕上げだけだと色気がないため、デザイン的に多少メリハリが付くようにと2段目(上のほう)のみ鏡面のポリッシュ仕上げを施しています。
3)2段階処理で数字を立体的にハッキリと

アラビア数字のインデックスは立体感が出るように白いペイントで数字をプリントした後、その上に色を加えて文字が焼けたようにエイジング処理を施したスーパールミノバ夜光を塗布しています。そうすることで数字をハッキリさせて視認性を高めました。なお、アラビア数字の夜光は色を混ぜてエイジング処理を施しているため、強い光を当てないと光りません。あらかじめご了承ください。
4)段差を設けて立体的に仕上げる

6時位置に配置しているスモールセコンドは、単調にならないようにするために文字盤の面よりも若干ですが1段下げて立体的にしています。しかもそこには同心円状の細かな装飾を施すなど、些細なことかもしれませんが、当時の雰囲気にこだわりました。
5)スーパールミノバで夜間の視認性を確保

前述したようにアラビア数字のスーパールミノバ夜光にはエイジング処理を施しているため光は弱くなっていますが、時分針と文字盤外周のミニッツカウンターに施したスーパールミノバ夜光によって夜間の視認性はしっかり保たれています。右が60秒表示(Ref.YK19001-60)のタイプで、左が12時間表示(Ref.YK19001-12)の夜光です。
6)軍用識別標識の刻印のような雰囲気に

ネジ込み式の裏ブタには防水表示や素材などのスペックの一部を刻印し、1940年代当時の軍用時計に見られた軍用識別標識の刻印のような雰囲気に仕上げました。1〜150までの限定個数のシリアル番号もここに刻印されます。
7)革ベルトは2種類付属。しかもクイックレバー付き

革ベルトは上の写真のとおりに、ダークブラウンのヴィンテージ調(上側)とブラウンカラーにリベット付き(同下)の2タイプが付属します。つまり、Ref.YK19001-60、Ref.YK19001-12それぞれのモデルにこの二つのベルトが付属します。もちろん工具なしで簡単に取り外しできるクイックレバー付きですので手で簡単に付け換えが可能です。
8)信頼性の高い、メイド・イン・ニッポン

雰囲気が良くても時間を知る道具としての信頼性がなければ意味がありません。クォーツ式と違いデリケートな機械式の場合はなおさらです。そこで、針の取り付けからムーヴメントの組み込み、そして防水性、チリやホコリの混入などのすべての品質管理は、多くの国産時計メーカーに実績のある長野県安曇野市にある精密機器メーカー、南安精工にて行ないます。
》会社で実際に着けてみました!


着けた雰囲気はこんな感じです。ケース径38mmに対してケース厚は13.1mmと数字的には多少厚く感じるかもしれませんが、これはドーム風防によるものでケース自体はそれほど厚くはありません。そのため実際にはそれほど気にならないと思います。
ミリタリーType 1940 − スペック
●型番:Ref.YK19001-12(12時間表示)、Ref.YK19001-60(60秒表示) ●素材:(ケース)316Lステンレススチール、(ベルト)イタリア製ヴィンテージ調レザー、ダークブラウンとブラウン(リベット付き)の2種類が付属 ●サイズ:ケース径38mm、ケース厚13.1mm ●防水性:5気圧防水(日常生活防水) ●駆動方式:自動巻き(日本製Cal.MIYOTA8245 /21石/毎時2万1600振動(日差-20秒+40秒)/最大巻き上げ時40時間パワーリザーブ) ●組み立て:日本 ●価格:39,600円(税込) ●保証期間:1年間
タイムギア編集部のレコメンドモデルがこちら
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アウトライン ミリタリーType 1940
39,600円(税込)
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アウトライン ミリタリーType 1940
39,600円(税込)
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