デッドストック並みのレトロ感を醸す
ベラルーシの個性派ブランド“ルーチ”


マニアの間で根強い人気を誇る時計のジャンルに“ロシアンウオッチ”がありますが、この“ルーチ(ベアルーシの言葉で光線の意味)”は、少し変化球のベラルーシウオッチ。1953年に現在のベラルーシで時計製造会社として誕生し、旧ソ連時代は時計以外にも、その技術を生かして医療用の機器、人工衛星の部品、自動車用の時計などの精密機器を製造してきた歴史を持ちます。1991年にベラルーシが旧ソ連から独立した後は、ロシア圏で最大規模の自動車用時計メーカーとなり、自動車時計を作りながら、細々と腕時計の製造を続け、2010年にあのスイスの高級時計ブランド、フランク・ミュラー社の傘下に入り、現在に至ります。
独裁国家として知られるベラルーシのブランドということもあり、来歴も現在の状況も謎が多い“ルーチ”ですが、その最大の魅力といえるのが、まるで1960年代のデッドストックウオッチかと思えるほどの、リアルなレトロデザイン。昔のデザインを今風に復刻するのではなく、そのまま作り続けて現在にいたるルーチのデザインは、例えるならば“味わい深い老舗立ち食いそば屋”の風情。ほかでは味わえない独特の魅力があります。



文字盤を削ったインデックスに注目!
文字盤上部にはロシア圏で使用されるキリル文字のブランドロゴをレイアウト。英語とはひと味違う独特のデザインがマニア心をくすぐります。時分秒針だけど備えたシンプルな時計ですが、注目して欲しいのがインデックスです。通常、時計のインデックスはプリントか植字がほとんどですが、何と、文字盤そのものを手作業で切削し、江戸切り子のような立体的な造形に加工しています。1960年代にはこのようなインデックスのほか、風防を切削して飾りを入れる時計がありましたが、現在の時計市場でこのデザインを見ることはほぼないでしょう。削り方に若干ムラがあるのも手作業ならでは。少し粗めのサンレイ仕上げ(中央から放射状に筋目を入れる装飾)と組み合わせたレトロな雰囲気がたまりません。



ドーム形風防と小振りなケースも魅力
アンティークテイストを狙ったわけではなく、おそらくは1960年代からほぼデザインを変えずに作って来たと思われるケース、風防のデザインも魅力。ステンレススチールではなくブラス(真鍮)を採用して表面にゴールドプレートを施したケースは、男性用の時計としては現在ではかなり小振りな35mm。1950年代から60年代のアンティークウオッチによく見られるサイズ感、ブラス独特の柔らかい質感に注目してください。また、その小振りなケースと絶妙にマッチするのが緩やかなカーブを描くドーム形風防も魅力的です。



ムーヴメントは日本製クォーツを使用
旧ソ連時代をいまだに引きずる個性的なデザイン。まるでデッドストックのようなチープで味わい深い作りと、独特の世界観を遺憾なく発揮している“ルーチ”ですが、ムーヴメントは日本製のクォーツを採用。おそらくですが、本来は機械式ムーヴメントを搭載していたケースをそのまま使いつつ、ムーヴメントのみクォーツへ変更したと思われます。そのレトロチープな見た目に反して、安心して使うことができます。



時計のボックスも独特の味わいが…
通常のブランドは時計の見栄えを良くするためボックスにもそれなりに力を入れるものですが、共産圏の独裁国家という特殊なお国柄ゆえ、ボックスは紙で作られた非常に簡素な作り。あまりに簡素なので輸入元が“箱は日本で手配するからいらない”と伝えても、あくまでも時計と箱はセットなので、この箱を使うように厳命されたという、無用なこだわりが詰まったシロモノです。



スペック
■素材:ブラス(ゴールドプレート加工)ケース、レザーストラップ
■サイズ:ケース径35mm
■防水性:日常生活防水
■ムーヴメント:クォーツ
■製造国:ベラルーシ



Luch(ルーチ)
1953年に現在のベラルーシで時計製造会社として誕生。旧ソ連時代は時計以外に医療用の機器、人工衛星の部品、自動車用の時計などの精密機器を製造し、1991年にベラルーシが旧ソ連から独立した後は、ロシア圏で最大規模の自動車用時計メーカーとなり、自動車時計を作りながら、細々と腕時計の製造を続ける。2010年にスイスの高級時計ブランド、フランク・ミュラー社の傘下に入り、現在に至る。1960年代のデザイン、作りを現在も継承する独特のウオッチメイキングが特徴です。



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Luch マレーヴィッチ

24,624円(税込)

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